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3.メッセージの区分と情報表現の原則
1)「移動」に必要な情報概念を、計画的な視点に立って「利用者の移動に必要な、計画側が提供する情報内容(メッセージ)」として捉え直すと、次のように整理することができる。
2)「現在位置」や「目的施設位置」は、〜がここにある、など「それぞれの場や施設の名称」をコードとして認識されるから、「位置」を示すためのメッセージは「施設等の名称」を核として構成する。
これを「位置情報」と呼ぶこととする。
3)「移動経路」を利用者の一次元的な空間の捉え方に沿って表現しようとする場合、〜はどちらだ、など施設名コードと方向指示コードによるメッセージが最も直截的である。
これを「誘導情報」と呼ぶこととする。
4)「移動経路」を二次元的、あるいは三次元的な空間の捉え方に沿って表現しようとする場合、施設名コードを二次元的、あるいは三次元的な表現コードの上に乗せて全体的な関係性を案内するメッセージが最も直截的である。
これを「案内情報」と呼ぶこととする。
5)操作や乗車行為における「必要条件・付帯条件」を表現するためには、箇条書きや表などの表現コードを用いて具体的な語句コードで条件を説明するメッセージが必要である。
これを「説明情報」と呼ぶこととする。
6)「操作手順」を表現する必要がある場合、「誘導情報」のメッセージで示すことが可能である。
7)利用者の自発的な行動と別に、ターミナル駅では安全確保や管理上の目的で、計画側が意図的に行為を禁止したり、行動を規制する場合があり、それを表現するメッセージがある。
これを「規制情報」と呼ぶこととする
8)以上のことから、行動(行為)に必要なメッセージを図6のように区分する。

 

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